イーブイズの小屋

カードで戦うイーブイズの日常

旧:ポケモンカードをこれから始めたいという方に

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ポケモンカードを始めてみたい!もしくは、始めてみたはいいもののどうやってデッキを作ればいいのかわからない!という初心者の方向けの記事です。

内容の更新について

当記事は旧環境をもとにした記事なので、一部現在の内容と違う点があります。
検索からお越しの方は、お手数ですが下記URLから別リンクにご移動ください。

デッキの組み方について

ポケモンカードゲームの公式ホームページでは、「ポケモンとトレーナーズとエネルギーの枚数の比率を1:1:1=20枚:20枚:20枚にしよう!」と非常にわけのわからないことを言っています。

これを鵜呑みにしてデッキを組むと、レベルアップどころか圧倒的にレベルダウンしてしまうので、よほど尖った構築を目指すのでなければ、この記事を参考にして正しくデッキを組んでみましょう。

各カードの比率について

デッキのアーキタイプによってポケモン・トレーナーズ・エネルギーの絶対数は変わりますが、大まかにはこの記事の比率を参考にすれば「事故りにくい」デッキができるかと思います。

ポケモンの数:8~15枚

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進化ポケモンを主体とする場合は必然的にポケモンのカードが多くなります。たねEX主体の場合は逆に少なめになります。

大事なのは「ポケモンを最大6体、最低でも3体倒されると負け」という事実です。ポケモンが多すぎても少なすぎても、デッキが回るという概念の前にまず勝てないので、デッキを組む際によく考えましょう。

※ちなみに、進化ポケモンを主体とする場合、その進化系列のポケモンをまとめて「進化ライン」と表現することがあります。例えばライチュウのような1進化デッキであれば、「ピカチュウ4枚+ライチュウ3枚」を「ピカチュウ4-3」、ガブリアスのような2進化デッキであれば「フカマル4枚+ガバイト2枚+ガブリアス3枚」を「ガブリアス4-2-3」といった具合に表現しているブログも多いので覚えておくとわかりやすいかもしれません。

トレーナーズ -グッズの数:15~25枚

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ポケモンカードでもっとも大事な要素と言っても過言ではないでしょう。グッズが多いと所謂グッズロックと言われる妨害系のデッキに弱くなりますが、その他8割以上のデッキに対して効率的に動けるようになるので、できるだけ多めに投入したいところ。

①ボール系:4~8枚

「ハイパーボール」など、ポケモンを山札から引っ張ってくるグッズ類。少ないとたね切れ(戦えるポケモンがいなくなって負けること)になりやすいため、気持ち多めに入れておくと安心です。

②ポケモンのどうぐ系:2~4枚

「ちからのハチマキ」などワザのダメージを上げるものから、「かるいし」など補助系のものまで様々。あってもなくてもデッキの動き方は大きく変わりませんが、何かしらの道具をつけておくことで有利になる試合は多いです。

③汎用系:6~12枚

「バトルサーチャー」「ポケモンいれかえ」など様々な効果を持つカードが多く、細かな分類は不可能。ここにグッズ選びの一番の労力を割き、通常は最も多くのスペースを取ります。

④リカバリー系:1~2枚

「すごいつりざお」など、トラッシュからポケモンやエネルギーのカードを回収するグッズ類。少なくとも1枚は入れておくべき種類のカードです。

⑤妨害系:0~4枚

「クラッシュハンマー」など、相手に干渉できるグッズを指します。最初は基本的に入れなくても問題ありません。

トレーナーズ -サポートの数:10~13枚

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超絶強化した代わりに各ターン1度しか使えないグッズ、というイメージ。「プラターヌ博士」「N」「フラダリ」の3枚を主軸に組むのが一般的です。多すぎると手札にダブつくので注意が必要ですが、ないと困るシーンも非常に多いのでよく考えて採用しましょう。

①ドロー系:8~10枚

「プラターヌ博士」など、山札からカードを引ける効果を持つサポート類。最初のターンの事故を緩和するために、山札からカードを引ける要素を必ず10枚以上準備しましょう。

②汎用系:2~6枚

「フラダリ」など、通常のグッズではできない強い効果を持つものです。1種類を1枚しか投入しない場合でも、「バトルサーチャー」で使いまわすことで実質的に枚数を確保できるため、「そのサポートがデッキに入っているかどうか」が大切です。

トレーナーズ -スタジアムの数:2~4

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お互いの場に影響を与えるカード。正直なくてもデッキは回りますし、入っていないトッププレイヤーのデッキも多いです。が、自分を有利にするという目的以上に、相手に有利にさせないという理由で最初は必ず1枚以上入れましょう。

スタジアムはデッキにあった種類のものを入れる必要があるため、これというオススメカードはありません。

エネルギーの数:10~13枚

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初心者あるあるですが、デッキにエネルギーをたくさんいれるというのは間違いです。こちらもサポートと同じで各ターンに1回しかポケモンにつけれないという点に注意しましょう。「ダブル無色エネルギー」などの特殊エネルギーを込みで上記の枚数に抑えるのがベストです。

※エネルギーカードは旧裏ポケモンカード(15年前の一番最初のシリーズ)から登場しており、シリーズの中で柄の違ったものが何点か存在します。通称「お洒落エネ」といい、値段も高価なものが多いですがデッキコンセプトにあった柄を選んでデッキに入れるのも一つの楽しみです。

まとめ

この記事を参考にデッキを組むと30~40枚くらいはどのデッキも似たようなカードが採用されると思います。そうなればそれはおそらく正しいデッキです。

ポケモンカードはゲームの性質上、各ターンにやること、できることが似通ってくるため、理想の動きに近づければ近づけるほど必要なカードの種類は少なく、かつどのデッキも同じようなカードが入ってくるはずです。あとの細かい調整は、ぶっちゃけ自分が「使いづらい」「全然活躍しない」と思ったカードを抜いて、「入れてみたい」「こっちの方がデッキに合う」と思うカードを入れればいいと思います。

実際にデッキを組んでみよう

例えば、ライチュウが使いたい!と思ったあなた。ここではライチュウを主軸にデッキを組んでみましょう。大事なのは、なぜこのカードが入ったのかという過程です。

メインアタッカーを決める

まずはメインアタッカーのライチュウ+ピカチュウを4枚ぶち込むところから始まります。細かな調整は後々行ればいいので、最初は使いたいと思ったカードを適当な枚数デッキに入れてみましょう。

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サブアタッカーを決める

次に、サブアタッカーまたはシステムのポケモンを決めます。ライチュウはワザの性質上、スカイフィールドを主軸にしますので、ポケモンをベンチに並べる必要があります。1ターンで3~4体をベンチに並べるため、ここでは殴らずベンチで仕事のできるポケモンを選択するのがよいでしょう。ここではクロバット族を採用するとします。

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また、せっかくライチュウは1進化ポケモンなので、2ターン目から殴れるようにしたいですね。展開力を上げたいので、迷わずシェイミEXを入れましょう。

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サポート枠を確保する

次にサポートです。シェイミEXがあることから、ある程度ドローサポートの枚数を削ってもいいのではないかと考えます。とりあえずプラターヌとNとフラダリを突っ込みましょう。

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後は展開、妨害、シェイミEXからスタートしたときのリカバリーなどを考えて下記のサポートを投入します。

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エネルギーを入れる

続いてエネルギーです。ライチュウはダブル無色エネに対応しているのでとりあえず4枚。また、ライチュウが6匹殴ることを考えて、足りない分の基本エネルギーを4枚入れます。

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グッズで調整をする

そしてグッズです。特別理由がない限り、まずはハイパーボールとバトルサーチャーを4枚ずつ入れます。また、ライチュウ族とクロバット族はレベルボールに対応しているため、レベルボールも入ります。ハイパーボールより優先度は少ないので3枚ほど。

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また、ここまででポケモンが多いデッキのため、事故が多くなるだろうと判断します。サポートとハイパーボール、展開に必要なスカイフィールドへアクセスする手段を可能な限り増やすため、トレーナーズポストを入れましょう。

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必要があればスタジアムを入れる。

最後にスタジアムです。スカイフィールド以外の選択肢はありません。

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ここまででピッタリ60枚です。これで完成!…かと言われれば違います。ここから微調整を行うわけです。60枚より多くなってしまった場合はカードを減らしていきます。基本的にはポケモンカードのデッキは加減法で作成していった方が作りやすいです。

デッキの修正

まず、ポケモンのどうぐが入っていませんでした。ライチュウはMAX火力で160しかダメージが出ませんので、ちからのハチマキを併用することで180ライン=EXをワンパンできるラインに持っていけると考えます。トレーナーズポストとレベルボールは優先度が低いため、1枚ずつ取り替えてみます。

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また、リカバリー用のカードが少ないですね。例えば、最初のターンにプラターヌ博士でライチュウ×2枚とエネルギー×2枚を捨ててしまった場合、後半の殴りあいは相当厳しくなります。そのため、ポケモンとエネルギーを回収できるすごいつりざおを投入しましょう。

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こんなもんでしょうか。本当はここから、オカルトマニアやジラーチなど汎用性のあるカードを投入していくのですが、草案としてのデッキは完成です。あとは一人回しや実戦で使用感を確かめつつ、欲しいカード余分なカードを変えていくといいと思います。

終わりに

インターネットの普及している現代では至るところにデッキレシピが転がっているため、構築を丸パクリしてデッキを組むこともできますが、ポケモンカードプレイヤーのブログは誰かのためではなく自分用のメモとしての意味が大きいのが現状です。脱初心者のためには、まず自分でデッキを考えて組んでみましょう。

大切なのは「強いから入れている」という思考をやめて、「なぜそのカードがデッキに入っているか」という説明がきちんと自分の中でできるかどうかです。1枚たりとも無駄なカードはデッキにない!という漫画の主人公的な姿勢を明確な理由を持ってつくること、あとはポケモンカードをしっかり楽しむことが上達への近道になると思います。