2017年11月の環境まとめ
チャンピオンズリーグ2018に向けた各種シティリーグ、公認自主大会で結果が出始めているので、SM4+環境の上位デッキをメモしておきたいと思います。
概略
BO1形式×9戦という事故負けが絶対に許されない大会様式のため、圧倒的にゾロアークGXの母数が多いのが現状です。後述にも書きますが、一進化HP210で殴れるドローソースとしてのスペックは、対策されていることが前提ですら強いです。
今期は「ゾロアークを使う側」と「ゾロアークを対策する側」に完全に二分化されているので、それらにスポットを当てた考察をしていきたいと思います。
ゾロアークGX
ダブル無色エネルギーひとつで100前後の中打点から210の大型ワンパンまでを一度にこなし、特性でドロー補助もできるHP210の1進化というぶっ壊れカード。しかもマインドジャックの小ゾロアークもついてくる。と、ゾロアークが強いのは周知の事実ですが、問題は「何と組ませるか」という点。
+ルガルガンGX
ブラッディアイによる疑似フラダリと、相手のゾロアークに強い色であるという点がシンプルに優秀。そのため環境の4割はルガゾロが占めており、ミラーマッチの対策が不可欠。最近はアローラベトベトンの採用が増えた。
対策としては、①先攻を取る。ルガゾロは1進化主体のデッキなので、生き物が着地した瞬間が最も弱い。進化して殴ってこられると困る進化前を優先的に倒してテンポを取る。②エネルギー現物またはエネルギーを貼った後続を崩す。ルガゾロは二子玉4基本闘2ストロング1+スペシャルチャージ+パズルでエネルギーをやりくりするので、打点を抑えたライオットビートだけを続けさせる、など。
+グソクムシャGX
上記のルガルガン枠に対する弱点色。グソクムシャと小ゾロアークにシナジーがあるため、ゾロアークがGX主体でなくとも戦える点、であいがしらが省コストで使えるため、比較的エネルギー管理がしやすい点など。
+エンニュートGX
上記のグソクムシャ以下略。ホットポイズンによる疑似打点増加でウソッキーをくぐり抜けられる点がポイント。序盤のアタッカーとしてゾロアークGXが暴れ、終盤はエンニュートが魔性のツメを連打できる。エネ加速補助として鍛冶屋を採用できる。
+カウンターバレット
エンテイやビリジオン、エルレイドなんかと組ませた所謂グッドスタッフ。環境に合わせてアタッカーを変えられるが、サイドを後攻されることを前提に組まれるのでシーソーゲームになりがちなのがネック。構築時点でのサイドプランを決めるのが大事。
+超バレット
次元の谷に対応するネクロズマやカプテテフをアタッカーに添えるタイプ。通常のゾロアークより速度は遅いが、終盤の巻き返しが非常に強い。アセロラを採用するデッキが増えると厳しい。上記と同じ理由で玄人向け。
+鋼チェーン
あらゆる方向から改造ハンマーが飛んでくるご時世に、メタルチェーンでエネルギー管理を雑にできるのが一番の魅力。地味に取引とのシナジーもあり、チェーンの恩恵を受けるアタッカーも豊富。通常のゾロアークが苦手なサーナイトに強いのも評価点。
ゾロアークGXへの対策
ウソッキー
ゾロアーク側へのメタカードで、現環境必須の1枚。スカイフィールドを利用するゾロアーク側も雑に並べることができるので、
①相手のウソッキーをどう処理するか
②自分のウソッキーを処理されてからどう動くか
③そもそもウソッキーを倒さずどうサイドを取りに行くか
の3点を構築段階から考える必要がある。倒したところでレスキュータンカで簡単に戻ってくるため、後者ほど優先度が高い。
アローラベトベトン
ゾロアーク側がメタをメタで返すカード。相手のウソッキーを無力化すると同時に中盤以降の相手のカプテテフでの展開を防ぎ、自分は取引やブラッディアイを使えるため相性は悪くない。HP120で倒されにくいので置物としても優秀。1-1ラインでの採用が多い。
ジュナイパーGX
忘れたころに環境に上がってくるデッキ選手権代表。HP240が環境上位であるゾロアークの打点圏外に収まっている上、進化環境のためフェザーアローによるイージーウィンも期待できる。致命的弱点として2進化ラインによる初手事故が起きやすい。
+ガマゲロゲEX
伝統的なガマゲロゲジュナイパー。先攻を取るとブルブルパンチができず、後攻を取るとハイパーボール→テテフ→アズサで展開されるので、以前より刺さるデッキではなくなった印象。
+アローラキュウコンGX
みちしるべで絶対事故らない道を選んだジュナイパー。初手の爆発力はないが、中盤以降の安定性がある。ばら撒き要員のキュウコンが鉢巻ゾロアークを含めあらゆるGXにワンパンされるので以前ほど環境上位に食い込んでいない。
+カプ・コケコ
一生回転飛行っていうタイプ。ウソッキーを併用することでコケコがゾロアークのワザを2回耐えるのが偉い。ガマゲロゲと比べてサイドレースのテンポにやや余裕ができる。
夜の行進
公式大会の顔。マーシャドーが弱点色なのでゾロアークにマウントを取れるが、オカルトマニアで逆にマウントを取られるので勝率は5:5。上手い行進は打点計算をしっかりして殴ってくるので、サイド2-2交換されなければオドリドリはそこまで対策にならないが、母数は多いので一概にそうとは言えない。プレイングスキルが試されるデッキ。
トップメタがゾロアークに移ったため、以前ほどグッズロックやカリンを警戒しなくていいのは追い風。
その他のデッキ
ボルケガメス
火力の化身。中途半端な速度のデッキは雑に焼かれる。ウソッキーの増加に伴いゾロアーク側にアローラベトベトンの採用が増えたため、中盤以降のスチームアップによるテンポアップが難しくなった。一方、特殊エネ破壊に強く、コンバットブレイズのエンテイが環境に刺さるので、水が少なく草が増えている現在のメタをどう読むかがポイント。
ギャラドス
行進を除けば現環境最強だと思う非GXデッキ。対策されにくく、ワンパンされない非GXHP150である点と鉢巻あたりちらすで230出る点が強い。問題はBO1形式で事故を起こしやすいこと。自身がゾロアークを相方にすることもできる。
ソルガレオGX
11月10日に解禁されたニューフェイス。2進化がネックだが、弱点なしHP250で二子玉対応120+2エネブーストが弱いはずがないので、環境に押しあがってくるかどうか。メテオドライブとの採用比率など、考察の余地は多い。こいつが流行るとブレイクスルーのラティオスが増える。
サーナイトGX
前環境のTier1なので当然強い。ゾロアークにワンパンされず、二子玉の多い環境なのでインフィニットフォースも刺さりやすい。問題は、こちらも2進化というサーナイトになるまでの道のりの長さと、BO1形式での不安定感。上記のソルガレオには絶対に勝てないので、そちらが流行るとますます立場が怪しい。